2024/08/12 11:54

2008年に設立した私たちのコーヒー農園では、ティピカ種100%の高品質なコーヒーを栽培していましたが、2012~2013年のさび病の蔓延で農園が壊滅しました。同じ困難に直面した近隣の農家と力を合わせ、2014年に生産者組合「APRYSA(アプリサ)」を発足し、「正直者が馬鹿を見ない仕組み」を目指して、私(髙橋)が代表として活動を始めました。



▲中央で緑色の服を着ているのが髙橋です!


ペルーの小規模農家(約2~4ヘクタール)は、収入面での魅力が少ないため、多くの若者が首都リマへ移住してしまいます。また、山間部での有機栽培は大量生産が難しいため、農家の収入を増やすためには質の向上が不可欠です。スペシャリティーコーヒー市場の拡大や日本の皆さまのコーヒー需要に応えること、そして、より良いコーヒーを生産することで、地元の人々や次世代の若者たちに希望と仕事を提供できると信じて活動しています。

組合の強みを活かし、各種認証を取得し、取引条件を交渉できるようになりました。2014年に15名で発足したAPRYSAは、2022年には約200農家が参加する団体に成長しました。そのうち女性組合員は約42%、理事会メンバー5人のうち4人が女性です。また、地元の若者たちに就職の機会を提供し、現在では農業技師を含め常時8人の若者を雇用しています。彼らは全員カッピングクラスを受講し、品質向上のためにその結果を各農家にフィードバックしています。




生活が成り立たなければ環境への配慮も難しくなるため、環境だけでなく住民の生活価値を向上させるために、生産者と消費者の長期的なパートナーシップが重要です。毎年、日本のお客様からの意見や感想を生産者に伝え、対話関係を築き、より美味しいコーヒーの生産と生産者のモチベーション向上に努めています。また、地元の風味特性や環境との共生、公正な取引のために、有機栽培やレインフォレストアライアンス、フェアトレードなどの認証基準を利用し、持続可能な生産体制を目指しています。



「APRYSA」は、Asociación de Productores Integral y Sostenible de Amazonas.

アマゾン地域の、みんなが参加できて環境にもやさしい生産者組合。


ぜひ、私たちのこだわり抜いたペルーのアチャマルコーヒー【オルキデア】をお試しください。

現地の有機認証を取得しています!